成犬が嚙む!その原因と効果的な対処法。

2018年7月13日

こんにちは、ラン(@kikispets)です。

日本では、環境省によりますと平成28年度は4341人の咬傷事故が起きており、その内5人は死亡に至りました。

咬傷事故が起きた時の状況として一番多いのは、犬が散歩中にリードで繋がれている状態で、通行人を咬傷という状況で、その年は2093件、つまり半分近くが家族ではない他人を散歩中に咬傷しているというわけです。

この結果から見えてくるものがありますので、今日は成犬が嚙む原因とその対処法についてお話します。

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成犬が嚙む 5つの理由

成犬が人間を嚙むという場合、もちろん社会化や主従関係が築けていないという基本的な問題がありますが、状況や嚙む対象によって理由が少し違いますので、それを分析することで「嚙むをやめさせる」近道になるかと思います。

理由1.犬のテリトリー意識

犬のテリトリー意識、つまりテリトリーを守ろうという所有欲が原因で嚙むという行為に繋がることがあります。
この場合の「テリトリー」は、オモチャだったり、食べ物だったり、人間(飼い主さん)ということもあります。

番犬で使われる犬種や群れで行動することを好む犬種によくみられる行動ですが、愛玩犬と呼ばれる犬種でも十分起こりうる行動です。

犬のテリトリー意識が原因の場合の対処法

犬に2つのコマンドを教えるだけで飼い主さんが犬のテリトリー意識をコントロールできるようになります。

まず1つ目は「無視」を教えることです。英語では“Leave it”ですね。
このコマンドは、テリトリー意識がある犬に対してとても有効で、オモチャやご飯だけではなく、いたっては散歩中に他の犬に絡んでほしくない時にも使えます。

ルーシーは、子供や犬を散歩中に見つけるとそちらに勝手に行こうとしますので、散歩中は常に前方を見て前から子供や犬がこちらに向かってくる時は、すれ違う前からLeave itと何回か言うと子供や犬の方に行く事なくまっすぐそのまま歩き続けてくれます。

もう1つは「マテ」です。英語では“Wait”.(コマンドは日本語でも英語でもどちらでも良いですが、短く言いやすい方を選んで家族内で統一しましょう。犬に対するコマンドは犬の待てのしつけ方に一覧表を作ってみました~。)

この「マテ」をマスターすることで、食べ物に対する興奮が減り攻撃的になりにくくなりますし、飼い主がリーダーだ、ということを犬に分からせることにもなり、しつけがしやすくなります。

「無視」「マテ」を教える具体的なステップバイステップをクリッカーを使うことでとても効果的に教えることができます。その方法を 犬の待てのしつけ方 に書いてみましたので、良かったらどうぞ♪

また、犬のテリトリー意識は去勢手術をすることでだいぶ和らぎますので、今後繁殖されないのでしたら去勢手術をするのも近道かもしれません。去勢手術については 犬の去勢手術 をどうぞ♪

理由2.犬の恐怖心

犬の恐怖心が嚙むという行動になることもあります。
散歩中にジョギングしている人の足を嚙む、郵便配達員を嚙む、などは恐怖心からきているものです。

犬の恐怖心が原因の場合の対処法

恐怖心があるということは、ちゃんと社会化されていないということです

社会化って何?という方は、犬の社会化について→子犬の社会化をどうぞ♪

理想は、子犬の自我が芽生えるまでにきちんと社会化をすることですが、成犬になってからでも決して遅くはありません。

社会化させる1番の方法は、散歩です!そして飼い主さんと犬との主従関係を築くことです。

ステップ1:まずは人がいない所、または家の中や庭などで服従ウォーク(ヒールウォーク)をマスターしましょう。
小型犬は散歩は不要?でヒールウォークをマスターする方法を詳しく書いてあります。あっ、小型犬でなくても大丈夫ですよ。(^^;; 大型犬でも小型犬でも同じ方法です。

ステップ2:ヒールウォークをマスターし飼い主さんと犬の主従関係が築けてきたら、街中に飛び出してみましょう。この際は、リードを短くもって犬は壁側を歩かせます。これを何回も重ねましょう。そしてジョギングしてる人、他の犬が前方に見えてきたらLeave it「無視」のコマンドで犬をコントロールしましょう。

ステップ3:自分の犬より歳が上の落ち着いた性格の犬を飼っている友達に頼んで一緒に歩いてもらいましょう。
犬は群れを好みますので、きちんと散歩が出来るワンちゃんから「散歩は怖くない、通行人は怖くない」というのをお友達のワンちゃんからその行動を通して学びます。もし、そういうお友達がいない場合は、何匹かのワンちゃんを一緒に散歩しているドッグウォーカーなどに頼んでみましょう。これも社会化の一環で怖がりの犬は、精神バランスが落ち着いた犬からその行動を学ぶことが出来ます。

理由3.体のどこかが痛い

普段は全く人を嚙むなんてことはしないのに、いきなり嚙むようになった。という場合は、犬が体のどこかに痛みを感じている可能性があります。

痛みが原因の場合の対処法

まず、犬がリラックスできる姿勢でどこが痛いのか体中を触ってみましょう。もし、犬の体のある特定の場所を触った時に唸りだしたりした時は、その部分が痛いのかもしれません。すぐ獣医さんに連れて行ってみてもらいましょう。

理由4.母性

出産を終えたばかりの犬は母性に目覚めるとともにホルモンのバランスによりとても怒りっぽくなります。子犬を守ろうとする意識が強いあまり、子犬に近寄る人間に噛み付くという事件もよく聞かれます。

母性が原因の場合の対処法

出産後は、なるべく母親犬をそっとしておき、特に人間の子供が周りで騒いだり子犬を触ろうとしたりしないように注意し、出産前は母親が静かに過ごせる場所を作ってあげましょう。

理由5.欲求不満でイライラ

人間と同じで欲求不満でイライラして嚙むという行為に出ることがあります。

この場合の欲求不満の主な理由は、飼い主さんに構ってもらっていない、散歩や運動量が十分でない、です。

欲求不満が原因の場合の対処法

欲求不満の場合は、嚙むという行為に出る前にすでにイライラしているシグナルを犬が飼い主さんに送っているはずです。

  • 留守中に家具を破壊する
  • クッションをボロボロにする
  • 一日中無駄吠えしている
  • 飼い主さんが帰って来ても無視している
  • おしっこをいたるところにし始める

などです。

欲求不満解消の一番の方法は散歩です。
大型犬はもちろん小型犬もお散歩をすることで、運動量という観点からだけではなく、外のものを見たり、聞いたり、嗅いだりと視覚・聴覚・嗅覚の全ての刺激を受けることによってストレス発散になるのです。関連記事→小型犬は散歩は不要?

 まとめ

犬が人に対して攻撃的になる時は、なんらかの理由がある場合があります。理由が明確になることで、嚙むという行為をやめさせる近道になりますので、よく愛犬を観察して上記の対処法を試してみて下さいね。

基本は、飼い主さんと犬との主従関係、そして犬の社会化、にありますので下記の関連記事も合わせてどうぞ♪

犬の社会化について→子犬の社会化

主従関係の築き方について→小型犬は散歩は不要? 又は 犬の待てのしつけ方

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