ニュージーランド、ロックダウン解除と政府の資金援助の詳細 

ニュージーランドのコロナウイルスの新規感染者数が先週から一桁、そして昨日今日と3日続けてゼロです!それを受けて政府が5月14日からロックダウン解除、という発表をしました。
ニュージーランド ロックダウンを5日間延長でもお話しましたが、ニュージーランドは全国的に3月26日からロックダウンを始めレベル4になりました。レベル4は、エッセンシャルサービス(警察・病院・薬局・スーパー)のみが活動を許され、その他は買い物や散歩のみの外出が許されるという、経済活動を止めて行う世界でも厳しいものでした。

そして、感染者数の押さえ込みに成功した頃のロックダウン開始33日後の4月28日から、レベル3になりました。林業・建設業・製造業が営業再開、そしてサービス業はオンラインのみというもので、家族間でのバブルを広げても良い、という内容で、正直個人的にはレベル4と何の変わりもありませんでした。(バブルって何?という方は、東京ロックダウンに備えてやっておくこと ニュージーランドのロックダウンの現状をどうぞ。)

そして、5月14日の今日、ロックダウンが解除され全てがほぼ通常営業になり日常が戻ってきました。しかし、レベル1ではなくてレベル2です。その差は何なのか?レベル2で出来るようになったこと、まだ気をつけるべき点などをここに書き出しておこうと思います。

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ニュージーランド コロナウイルス警戒レベル2へ

ロックダウン解除のニュージーランド
写真出典:NZ Herald

レベル2で出来るようになったこと。それは、バブルを破ること。つまり、家族以外の人間と会って良い、ということです。会社に出勤してもよい、友人に会ってもよい、国内旅行をしてもよい、ということですね。

そして、レストラン・カフェ・美容産業などのサービス業にとっては大きな喜ばしい変化です。
お店はほぼ通常営業してもOKになりますので、今まではオンラインのみだったものを店舗を開けてお客さんをお店の中に入れて販売出来るということです。

カフェやレストランもレベル3ではオンラインで支払いのテイクアェイのみ、というものでしたが、レベル2では店内で食事をしてもらってOK

そして、レベル2での一番の違い、それは散髪です!
レベル3では、買い物はオンラインでして、食事はテイクアェイが出来ましたが、美容院などは営業がまだ許されていませんでしたので、散髪だけは出来なかった!という人が多いようで、なんとレベル2になった夜中12:00amの時点でオープンした床屋さんには長い列が出来たそうです。

レベル2での規制 最大10人・お葬式50人

しかし、手放しでは喜べません。レベル1ではなくてレベル2ですから、いくつか規制があります。まずは、レベル2でも引き続き、手洗いをして、他人とのソーシャルディスタンスを保つ、というものです。

首相は、もし引き続きリモートワークが出来るのであれば、そちらを推奨します、と発言しています。

また、一つのグループとして集まっていいのは10人まで。ですので、パーティや友人たちとの食事会なども10人が最大です。もしグループから感染者が出た場合でも、10人という数字が追跡しやすい、という理由からくるものです。この10人という数字は、のちに感染具合などを鑑みて引き上げていく可能性もある、とのこと。

なので、10人以上の参加者の結婚式を行うのはまだ不可能です。しかし、お葬式だけは、先日政府から改めて50人までならOK、と数字が引き上げられました。これは、多くの外部からのプレッシャーによるものでしょう。特にマオリのように大家族で家族の絆が強い場合、10人という数字はかなりきついものがあったのでしょう。

レストラン・カフェ・バーにおいてのレベル2

  • 席に座って食事
  • テーブルの間隔は2メートルの距離を保つ
  • 1人のウェイターが1つのテーブルを担当

そして、バーは席に座っての食事の提供は出来るが、いわゆる「立ち飲み」はダメで、「立ち飲み」だけでテーブルがないバーなどは、1週間遅れの5月21日に再開業が許されます

これは、韓国で1人の感染者がバーのはしごをしたことで追跡が難しくなり、結局すぐにバーを閉めるはめになってしまった、とうことを受けてバーはリスクが高い、との判断だそうです。
着席スタイルですと追跡がしやすくなりますし、感染者が出るかどうか、などを見極めて、もし出た場合はバーのオープンは遅らせる、という考えなのだと思います。

モールなどは?屋内施設は100人まで

モール・スポーツジム・映画館などの屋内施設は100人までで、ここでもソーシャルディタンスは引き続き行うこと。なので、ウォーキングマシーンなども1台ずつ間隔を空けての使用になるようです。

国内旅行は?

もう1つ、レベル3からの一番の大きな変化は、国内旅行が可能になる点かと思います。
しかし、ここでもソーシャルディタンスルールは適用されます。
エアニュージーランドが、国内航空券の販売をし始めましたが、席の間隔をあけてのチケット販売になるので、チケット代は割高になるものとみられます。

レベル1は?次へのステップ

レベル2になってからの2週間後には、「1つのグループ10人」という最大数を見直す検討をするそうです。

そして、最大の関心は国境をいつ開けるか?です。
ステップとしては、オーストラリアが比較的上手に感染をコントロールしていることを受けて、まずは、オーストラリア間の国境を開ける、という可能性があります。

そして、レベル1になったら、最大集会人数が引き上げられ結婚式などが可能になるでしょう。

さらに、ノーレベルになったら国境を完全に開けるのでしょうが、こればかりは世界の感染具合を見て決めることになりますので、当分先のことでしょう。私が日本NZ間を行き来できるのはまだまだ先のこととなりそうです。

第2波をおこさないために

愛犬ルーシー海で

レベル2においてもアーデン首相からの基本的なメッセージは変わりません。
“Keep it small, keep your distance, and be kind,” “Please be vigilant at level 2.”(集まりは小さく、ソーシャルディタンスを保ち、そして他人に優しくあれ。そしてどうか、レベル2においても警戒を緩めないように。)

レベル2でルールを破ったレストラン、バー、ジム、美容室などは、再び閉店を強いられる、という厳しいものです。

厳しいロックダウンを経験した者としては、友人や同僚と会え、自由に外出して買い物が出来、レストランやカフェで食事をし、美容室で髪を切ってもらう、こんな普通なことが出来るようになることが貴重なことなんだ、と感じてしまいます。

正直、今までは無菌室にいるような状態でしたから、なんだか少々怖いです。私だけでなく、多くの人が感じているようです。少しずつ慣れていくしかなさそうです。

第2波を招かないためにも、手洗いをし、ソーシャルディスタンスを保ち、このまま新規感染者が出ないことを祈ります。

政府の経済的サポート

政府は、経済面でも中小企業を引き続きサポートをするとのことで、新しい融資制度を打ち出しました。”Small Business Cash Flow Loan Scheme”というもので、従業員が50人以下の会社が対象で上限$10,000のキャッシュの融資と、1人の従業員に対して給与費として$1,800のローンの申請が可能になりました。

知り合いのカフェ経営者によると、申請して翌日には振り込まれていたそうですので、ニュージーランド政府は仕事が早いです。これで救われる会社も多いかと思います。ただし、5年無利息のローンですので、5年経ったら催促されるのでしょうから、これはあくまでも応急処置。
早く経済が立ち直るべく、私たちはコロナ感染が広がらないように、ひとりひとりが気をつけなければいけませんね。

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