ニュージーランド ロックダウンを5日間延長 

2020年4月20日

コロナウイルス定例会見

4月20日午後4時にジャシンダ首相がニュージーランドのロックダウンを5日間延長する、と発表しました。
3月26日からロックダウンが始まりましたので4月22日でちょうど4週間でしたが、今週末のロングウィークエンド3連休明けの4月28日にロックダウンをアラートレベル4からアラートレベル3に緩和するという内容です。

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現在のニュージーランドの感染者数

ちなみに、ニュージーランドの今日の感染者数は9名。
現在病院に入っている患者数は14名でそのうち集中治療室に入っている人は3名。

2月28日に最初のコロナウイルス患者が出てから今日までの感染者数は合計1440名。直近1週間の感染者数の推移は・・・

4月
14日 17名
15日 20名
16日 15名
17日 8名
18日 13名
19日 9名
20日 9名

といった具合で、ニュージーランドの感染率は0.48%で0.5人以下。ちなみに全世界各国の平均感染率は2.5人です。

ニュージーランドの感染者数は現在1440名ですが、人口100,000人辺りの割合でみても世界で一番低い数字だということです。4月1日以降の感染者の殆どが海外旅行者またはクラスター内の感染で感染源が確定されています。現時点で感染経路が不明な感染者数は8名。

死亡者数は4月20日時点で12名。イギリスのオックスフォード大学コロナウイルス政府追跡統計によると世界で一番低い死亡者数ということです。

アラートレベル3とは?

ニュージーランドのコロナウィルス対策アラートレベル

アラートレベル3に緩和と言っても日本の非常事態宣言よりも厳しいものです。基本Stay homeで、小売業やカフェ、レストランはコンタクトレスのテイクアウトのみ、といった内容です。

アラートレベル3のルールとは・・・

  1. 自宅で過ごす。レベル4と変わりません。
  2. リモートワーク、リモート学習。保育園や学校は開門しレベル3に向けて準備を出来、エッセンシャルワーカーのためにYear10の生徒を受け入れることが出来る。
  3. 仕事場のコロナウイルス対策。建設業・製造業・林業は再開出来る。お店はコンタクトレスの場合のみ再開できる。
  4. 居住エリア内に留まる。公園やビーチに行けるが近所のみ。安全に活動し2メートルのソーシャルディスタンスを保つ。
  5. 自分の「バブル」は引き続き最少サイズにし、家族間内でサイズを少し広げ、介護士や1人暮らしをしている人をバブル内に入れることは出来る。
  6. 石鹸で手洗いを頻繁にし、咳をする際は腕で覆う。
  7. 少しでも具合が悪い場合はすぐに医者のアドバイスを受ける。コロナウイルスに感染したことは汚点では決してない。みんながコロナウイルスの発見に努めなければ、コロナウイルス対策は成功しない。

ニュージーランドはウイルスの抑制ではなく排除を目指す

首相が何度となく言った言葉は ”zero tolerance”。

感染者数をゼロにするという意味ではなく、感染者が出ればテストを実施し、感染経路をたどり、隔離する、という一連のプロセスを感染疑いのケースが出る度に実施しウイルスを排除する、という意味です。

そのためには、28日にロックダウンがアラートレベル3に緩和されその2週間後にレベル2に下げる予定ですが、実施するかどうかを決めるのはその時点での感染者数、そしてどこで感染が起きているかによる、ということです。

コロナウイルス定例会見

保健省のブルームフィールド医師は、レベル3の段階では感染場所がはっきりとしていなければならないとし、国民医療データ上では現在感染者の95%の連絡先を把握している、としています。

隠れた感染者を洗い出す!ランダムテストを実施

ニュージーランドでは現時点で85,000人がテストを受けており、世界の各都市においても一番高いテスト実施率だそうです。

また、先週からクィーンズタウン・ワイカト・カンダベリー・オークランドの都市においてランダムテストを始めました。エッセンシャルグッズの買い物に訪れた人や従業員を対象にスーパーの敷地内にテストステーションを配置し、数千人の人が自主的にテストを受け全てが陰性という結果が出ています。

保健省のトップは、現時点では市中感染はない、とみており、ウイルス感染の連鎖を破り、ウイルスの排除というゴールに近づいてきている、としています。

まとめ

結果5日間のロックダウンの延長ですが、27日がアンザックデーで祝日なので、実質ビジネス面では23日(木)24日(金)の2日間のみの違いということになります。

現在1000人以上がまだ自己(強制)隔離を行っていますので、コロナウイルスの潜伏期間を鑑みて、この5日間のロックダウンを延長することでウイルスの感染拡大を防ぐことが出来るということです。

5日間のロックダウンの延長は、中小企業にとっては大きな違いで多額の収入損失になるかもしれません。しかし、首相が強調していたのは、ロックダウンを早期に解除→感染者数増加→ロックダウン再開、というヨーヨーのような事態は避けるべきであり、その方が長い目でみて経済的損失が大きいという専門家の意見を参考にした、ということです。そして、考えに考え抜いた結論だ、と。

つまり、この5日間を休むということは、経済を数字的に見ても利点が上回っているということです。

あと、5日間、そして、ウイルス排除までまだまだ時間はかかると思いますが、他人を思いやって、世界でのウイルスの終息を祈りたいと思います。

最後は首相の言葉を訳してみました。

So please, stay strong, stay home, be kind. And let’s finish what we started.

「お願いです。くじけないで、家にいて、他人に優しくしましょう。そして、ウイルスの排除という当初の目的を達成しましょう。」

参考:NZ Herald

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