犬があくびをする意味は?カーミングシグナルを知ってると便利!
犬は、尻尾を振ったりお腹を見せたりなど色々な行動をしますが、そのようなボディランゲージの中には「カーミングシグナル」と呼ばれる行動があります。
こんにちはKikispetsです。
犬のカーミングシグナルを覚えておくと、犬の気持ちが理解しやすくなりますので犬との絆が深まるだけでなく、ドッグランで遊ぶ時やお散歩に行く際、他の犬友達とのトラブル防止になったりもしますので、とても便利です。
ここでは、犬のカーミングシグナルとは?カーミングシグナルにはどんな種類があるのか?どんな意味合いがあるのか?についてのお話です。
Picture by lili chin
犬のカーミングシグナルって何?
犬のカーミングシグナルは、ノルウェーのドッグトレーナー/動物行動学者 Turid Rugaasさんによって初めて発表されました。
犬は、自然界で生きていくうえで、狼と同じように「行動によるサイン」を用いて他の動物たちと必要以上の争いごとを少なくするようにしてきました。しかし、現代の犬のシグナルは、ワイルドな自然界におけるものよりもずっとさりげないシグナルです。
カーミングシグナルは、ボディランゲージの1つで、先にも述べたように犬が他の犬たちと良い関係を築き、そして、争うことなく問題を解決するためのコミュニケーション手段として使われてきました。
カーミングシグナルは、自分と相手を落ち着かせるテクニック
このコミュニケーション手段は、そのような状況の時に自分自身だけでなく他の犬たちも「落ち着ける」という意味合いをもっており、また、多くの犬たちは、「私はあなたに対して敵対心をもってないよ!」という好意の表れとしても使われます。
全ての犬種がカーミングシグナルを持っていますが、犬種によっては体型などが原因でそのシグナルが分かりづらいものだったりします。
また、犬がカーミングシグナルをしなくなる、ということは決してありませんが、もし社会化(他の犬たちと触れ合ったり)がされずにカーミングシグナルを練習する機会がなかった場合、もしくは、飼い主の知識不足からカーミングシグナルをしたことで怒られたりして、それ以降しなくなった場合は、他の犬と上手にコミュニケーションがとれなくなり、喧嘩に巻き込まれたりと言った悪循環に陥ります。
そんな事態を避けるためにも、飼い主さんがカーミングシグナルを勉強することで、愛犬とより良く関係が築け、愛犬も他の犬と上手にコミュニケーションがとれハッピーなワンちゃんになります♪
犬がよくするカーミングシグナル
犬がカーミングシグナルをしているのかしてないのかを飼い主さんが判断する時に大事なことは、必ずその行動に伴う周りの状況をよく見る!という点です。
Turid Rugaasさんによると、30個のカーミングシグナルがあるそうですが、ここではよく見られるカーミングシグナルをいくつかピックアップして分かりやすく1つずつ説明していきます。
目をそらす・そっぽを向く
photo by Y Nakanishi
目をそらしたりするのは、犬がストレスを感知した時に一番よく見られるサインです。
もし、愛犬が他の犬たちや人間に近づくときに緊張する場合は、まず頭を右左にきょろきょろと動かし、そっぽを向くかもしれません。このシグナルは、接近する際に、急に近づきすぎたり、直接的過ぎたりする時によく見られます。
これは、相手に対して敵意がないことを表すもので、飼い主さんに叱られた時などにもよく見せる行動です。
犬同士が相手をジーッと見つめ始めた時は、お互いが敵意を表して威嚇している、という意味合いがあります。
地面のにおいを嗅ぐ
Photo by Gwen’s River City Images
初めての犬に会う時や一度に沢山の犬たちと会うなどの緊張する場面で、急に地面のにおいを嗅ぎ出したりします。
これは、「喧嘩するつもりは全然ありません。においを嗅いでいるだけです。」と相手に伝え、自分自身の緊張も和らげようとしています。
あくび
Photo by David Smith
犬があくびをしている場合、ただ単に眠たいだけなのかもしれません。
ただ、犬が他の犬に遭遇したりした時に急にあくびをした場合は、ストレスからくるもので、あなたの愛犬は「喧嘩するつもりありません。」というシグナルを相手の犬に送っているのです。
鼻を舐める
Photo by Michael Dorausch
急に舌で鼻を舐め始めるのもよく見られるカーミングシグナルの1つで、自分自身を落ち着けようとしています。
私の愛犬ルーシーは、獣医さんの診察台に乗った時や、トリミングテーブルに乗った時によくこの動作をします。(^^;;
遊ぼうポーズ
Photo by Bennilover
この「遊ぼうポーズ」は、前足と胸を地面に近づけ、後ろ足は伸ばしたままでおしりをあげた状態を指します。
これは、名前の通り「遊ぼう!」を表していて、他の犬が遊ぶべきかどうか迷っている場合などにその犬を落ち着けようとしている動作でもあります。
その他のカーミングシグナル
Photo by Karen
その他によく見られるカーミングシグナルは、
- ゆっくり歩く
- 全く動かず固まっている
- 座る
- 背中を向ける
- お互いのお尻のにおいを嗅ぐように弧を描くように動く
- 腹を見せる
- 尻尾を振る
- オシッコをする
- 身震い など。
まとめ
犬は、初めての犬に会う時や他の犬と遊んでいる時に犬同士でコミュニケーションを図るために、カーミングシグナルを用い、そして、飼い主さんとコミュニケーションを図ろうとしている時にも使います。
飼い主さんが犬のカーミングシグナルを勉強することで、更により愛犬とコミュニケーションが図れ、愛犬との絆が深まることは間違いなしです!
愛犬とのハッピーな生活のためにも、ここであげたカーミングシグナルを覚えてみてくださいね♪
参考: Turid Rugaas