犬の靴が脱げない為のサイズ寸法の仕方&嫌がる犬を靴に慣らす方法

人間の靴を履いた犬

犬は熱い夏の日にアスファルトを歩いていても「熱い」とは言いませんし、砂利の上を歩いていても「痛い」とは言いません。なので、飼い主である私たちが犬に靴を履かせるべきかどうかを、状況に応じて判断しなければなりません。

犬に履かせる靴は、犬の足にフィットして脱げない快適なものである必要があります。ここでは、どんな時に犬に靴を履かせるべきなのか、そして、犬の靴を選ぶ際の注意ポイントや犬の靴のサイズの測り方をご紹介します!

Photo by James_Seattle

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犬に靴を履かせる時

靴を履いた犬
Photo by shaxithedog

まず、犬に靴を履かせる状況ってどんな時でしょう?犬に靴を履かせるべきかどうか迷った時は、「こんな時は、自分だったら裸足で歩けるか?」と考えると、判断しやすくなるかと思います。

気象条件が厳しい時

例えば、真夏の暑かった日の夕方、気温は下がり風も吹いててお散歩には最適かと思いきや、道路のアスファルトは日中の熱を溜め込んでいてまだ暑そう・・・

そんな時は、飼い主さんが直に手でアスファルトを何分触っていられるか試してみましょう。1分ももたない時、そんな時が犬の靴の出番です。

一方で、真冬の雪の降る日、自分だったら裸足では歩きませんよね。犬も同じで、ハスキー犬などのように被毛が豊かな極寒の気候でも耐えられるような犬種を除き、殆どの玩具犬とされる犬にとっては凍りついたアスファルトは肉球を傷つける原因となります。

アウトドアアクティビティをする時

川辺の砂利がたくさんあるところや、貝殻がたくさんうちあげられている砂浜などでは、肉球を傷つける恐れがあります。

また、夏の日のビーチの砂も暑くなり過ぎてしまう時がありますので、このような時に犬の靴が活躍します。

フローリングなど滑りやすい床

フローリングなどで爪でグリップが効かないようなシチュエーションの場合は、滑り止めがついた靴を履かせることで、怪我などを予防することが出来ます。

災害時

災害時は、割れたガラスなど危険な物が道路に散乱している危険性がありますので、靴を履くことで肉球などに怪我を負うことが防げます。特に大型犬などで飼い主さんが抱っこして移動することが難しいので、災害時に慌てない様に普段から靴に慣らしておくようにしましょう。

靴を履いた犬
Photo by Antonio Charneco

傷口の保護

肉球に怪我を負っている時に、お散歩に行く際に靴を履かせることで、傷口からばい菌が入ってしまうことを防げ、傷口を清潔に保つことが出来ます。

犬の靴の選び方のポイント

では、次に犬の靴の選び方のポイントをお話します。

犬の足に合った靴を選ぼう!

犬の足にフィットする靴を選びましょう。

大きすぎても小さすぎても駄目で、靴が大きすぎると靴と肉球の間に隙間出来るので結果擦り合うことになり、肉球が靴擦れをおこしてしまいますし、靴などが簡単に脱げてしまい全く履く意味をなさなくなってしまいます。

反対に小さ過ぎると、爪や指に負担がかかり痛みを伴い歩くことを嫌がるようになってしまいますので、しっかりと正確に自分の犬の足のサイズを測りましょう。

犬の足のサイズの測り方
  1. まず、犬の爪は短く切っておきましょう。
  2. 測る場所は幅と長さです。(図を参照)
  3. 犬を4本足で立たせ、例えば前足を測る場合、測りたい足を紙の上に乗せ、乗せていない片方の足を持ち上げて体重が測りたい足にかかるようにします。
  4. ペンで爪の天辺に印をつけたら、次は一番大きな肉球の底辺の部分のところに印をつけます。これが長さですね。そして、次は幅を測るために印をつけます。
  5. オンラインなどで靴を購入する場合は、お店のサイズ表と測ったサイズが一番近いものを選びます。
  6. 4本足とも全てサイズが違うワンちゃんもいますので、念の為、全ての足のサイズを測りましょう。
  7. ブーツタイプの靴を購入する場合は、犬の足首も測りましょう。その際、ゆるめではなくきつめに測ります。

場所や目的に合った素材の靴を選ぼう!

例えば、川辺や海辺などを歩かせる時は、水を弾くもので靴の裏はなるべくしっかりした作りのものがよいでしょう。

一方、傷口の保護などの目的の場合は、靴の甲の部分などが通気性があるものが良いですね。

犬に靴を慣らす

靴を履いた犬
Photo by Russ Allison Loar

犬の靴を購入したら、いきなり靴を履かせてお散歩に出るのではなく、まずは家の中で犬に靴を履くことを慣れさせましょう。

この場合、犬が飼い主さんに足を触らせてくれるのが前提です。もし、犬が足を触られるのを嫌がる場合は、下記の関連記事をご参考にして頂いて、飼い主さんが犬の足を触れるように、まずはお手の練習をしましょう。

  1. まず、犬を横に寝かせ、片方ずつ靴を履かせ、すぐオヤツをあげます。そして、靴を一度脱がせます。この動作をクリッカーやオヤツを使って何度か繰り返します。こうすることで、靴を履く=オヤツがもらえる=嬉しい、という関連付けが出来ます。
  2. 片方履かせてみて嫌がっていないようだったら、もう片方の足にもオヤツを使って靴を履かせてみます。
  3. 次のステップは、靴を前足に履かせた状態で4本足で立たせます。そして、大好物のオヤツを使って、馬とニンジンのような感じで犬を歩かせてみましょう。歩いたら、次はボールを投げたりおもちゃで遊んだりして靴を履いていることを忘れさせるくらい、靴を履いたまま室内で十分遊ばせます。
  4. これを何回かやって慣れて嫌がらなくなったら、次は後ろ足に履かせてみましょう。1~3を前足と同様に繰り返し、それからお散歩で靴デビューをするようにしましょう。

まとめ

犬に靴を履かせることに抵抗がある飼い主さんも多いかもしれませんが、災害の多い日本などでは靴に慣らしておくことでいざと言うときに役立ちます。

ただし、犬の靴はずっと履かせっぱなしにしておくと蒸れて雑菌などが繁殖する原因にもなりますので、状況に合わせて使用するようにしましょう。

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