犬の夜泣き・無駄吠えを5日間で直した方法
我が家の愛犬ルーシー6歳が夜泣きと言いますか、キャンキャンと夜に吠えるようになりました。
それに加えドアもバンバン・ガリガリするようになり、私たちは睡眠不足からストレスマックス状態になりました。
いろいろと夜泣きの原因は思い当たることがあります。しかし、どんな理由があるにせよ、犬の夜泣きはご近所の迷惑にもなりますし、寝不足は飼い主の健康にも影響がでます。そして何より犬にとってもストレスであることは間違いありません。
ここでは、実際に私の愛犬の夜泣き・無駄吠えで試した色々な方法の中で一番効果的だった方法をご紹介します。
愛犬ルーシーの夜泣きが始まった原因
数ヶ月間ほど事情があって友人の犬を預かっていました。名前はアンジーちゃん。とっても可愛くて大人しい従順なワンちゃんです。私の愛犬ルーシーとも仲がよく、アンジーちゃんを預かる上ではなんら問題はありませんでした。
しかし、アンジーちゃん、おウチでは、夜はママと一緒に寝ているらしく、預かった初日から夜泣き・無駄吠えが始まりました。寂しいのと新しい環境に馴染んでいないからだったのでしょう。ちなみに、我が家では夫の眠りが浅いため、犬とは一緒には寝ません。
アンジーちゃんお預かりの初日の夜、私たちの就寝後。聞きなれない泣き声に「怪我でもした?」と心配になり、1階に様子を見に行ってしまったのです。それが、いけなかった!アンジーもルーシーも泣けば私たちが注意を払ってくれる!と分かってしまったのです。そして、翌晩もその後もアンジーの夜泣きが続きました。
犬の夜泣き・無駄吠えに躾笛
そこで、ルーシーの呼び戻しのために使っている躾笛をアンジーに使ってみることにしました。躾笛の仕組みは犬の無駄吠えのしつけ方 しつけ笛を使った効果的で安全な方法で詳しくお話させて頂いてますが、簡単に言うとしつけ笛をピーと鳴らすことで、興奮モードや不安モードから犬の意識をニュートラルな状態に戻してくれるというものです。
ピー!!!
アンジーのキャンキャンという泣き声がピタッと止まりました。しかし、数分後またキャンキャンと泣き出しましたので、再度ピー!!!と笛を鳴らしました。これを数回繰り返していると、アンジーちゃんは性格的にビビリで賢いので、夜中に鳴る訳の分からない音は自分が吠えると鳴る、という仕組みにすぐに気づき吠えるのを止めるようになりました。
ビビリ+賢い、というのが幸いして5日目には完全に泣かなくなりました。
他の犬の行動から学ぶ
しかし、その一部始終を見ていた私の愛犬ルーシーは、「アンジーが泣いたら私たちが登場した」という構図を見て、即学習してしまったのです。(ルーシーはシルキーテリアが入っている為か、学習能力がとても高く、20個のオモチャの名前を覚えていますし、トリックをするのも大好き。)
アンジーが泣き止んだ次の晩から今度はルーシーが代わりに吠えるようになりました。ルーシーの場合は、吠える+ドアをバンバンと叩く、というのも加わり最悪。これが長いこと続きました。
私たちは毎晩の寝不足に加え、ご近所に聞こえているのではないか?という心配で私は心臓がドキドキしたのを覚えています。
ルーシーにも躾笛を使いましたが、全く効果なし。普段から呼び戻しで使っているためでしょう。こういう興奮時に普段から聞きなれている音は当たり前ですがダメです。
この時のルーシーの状態は興奮しているようでした。会いたくて仕方ない、といった感じでしょうか。友人に話すと、一緒に寝ちゃえばいいじゃん。と言われましたが、一度したら最後です。元に戻すのは今の状況より難しくなるのは分かっていたので、何とかしなくては、と色々としつけ方法を試しました。
吠えたら霧吹きで水をかけるは大失敗!
ルーシーは水が嫌いなので、吠えたら水を霧吹きでかける。というのも試しましたが全くダメでした。私に夜中に会えた!という嬉しさの方が上回っているようで、普段だったら嫌がる水に向けて尻尾を振って突進してきます。その姿を見て、寝不足だったこともあるのですが、私はその場で大泣きをしてしまいました。大失敗でした。
そこで再度、飼い主が姿を見せてはダメ!というのを遅ればせながら私たちはまた認識します。そこで試したのが天罰方式。
犬の夜泣き・無駄吠えに天罰式
天罰方式は、いくつかの種類とやり方があります。
- 空き缶に、ネジや小銭などを入れて、犬が鳴いたら床に放り投げ大きな音を出す。
- 新聞紙などで壁や床を叩き、大きな音を出す。
- リモコンを使って、ステレオから大きな音を出す。
重要なポイントは、犬が吠え始めたら即実行することです。そして、どの方法でも必ず別室から行い、決して飼い主がやっていると犬に知られないようにすることです。
特に、まだ信頼関係が浅い犬が子犬のうちにこれをやり、犬が飼い主を怖がるようになってしまうと、犬にとっても飼い主にとっても後々辛くなりますのでこれは大事なポイントです。
私がルーシーに試した天罰式
これらの天罰式は難点は、夜中のマンションなどでは音が響いてしまいご近所迷惑になる、という点です。我が家は一軒家ですが、それでもご近所に迷惑をかけたくないので、音が一番響きにくい2番目の新聞紙などで壁や床を叩き、大きな音を出す、を試してみました。
やり方はシンプルです。ルーシーは、あとから就寝した夫が寝始めて数分したころから夜泣きとドアをバンバンと叩く行為が始まります。そうしたら、私が飛び起きてルーシーが居る1階には行かず、2階の壁を丸めた新聞紙でバーンバーンと2回叩きます。
これだけです。
最初の晩は、これを数回繰り返して泣き止むまで壁を叩きました。そして、次の晩からは、1度壁を叩くとピタッと泣き止むようになりました。これが数日続き、最後の晩はドアだけを少し躊躇した感じでガリガリしてました。そして壁を1度叩くとピタッと止まりました。
かかった期間は5日間です。
アンジーが泣き始めたころは、朝起きてルーシーとアンジーのいる1階に行くと、毎朝そこら中にオモチャが散乱しベッドはひっくり返って、トイレシートも散らかってて、その状況からもかなりストレスを感じている様子が分かりました。
しかし、このやり方を始めてからは、そんなこともなくなりました。
まとめ
今日は犬の夜泣きと無駄吠え対策として、天罰式をご紹介しましたが、犬の性格や環境などによっても成功するかしないかの結果は違ってくると思います。
今、考えると、犬たちの夜泣きが始まったのはアンジーがきっかけだったかもしれませんが、当時ニュージーランドがロックダウンに入る直前だったこともあり、私たち飼い主がコロナ不安に陥っていたのも大きな原因だったと思います。
犬は飼い主の心理状態を敏感に感じる動物です。特にルーシーは敏感なのです。
私たちはニュージーランドがロックダウンに入ったことで正直ホッとし、ストレスもかなり減りました。生活もルーティン化し毎日定時に犬たちを散歩させたことも良かったかと思います。そのタイミングと天罰式を実行したのが同時期だったのも良かったのかもしれません。
犬の夜泣きや無駄吠えにお悩みの飼い主さんのお役に立ったら幸いです。