コロナウィルス対策 犬がウィルスを家に持ち込む可能性が!
東京・大阪などで外出自粛要請が出ていますが、そうすると、ついつい家の中にこもりがちになってしまいますよね。しかし、犬たちにとって、通常の毎日のお散歩は、外出自粛要請中でも犬の身健康と精神面を正常に保つためにも必要です。
コロナウィルスの感染が拡大する中、犬もコロナウィルスにかかるのか?などの心配をされている方もいらっしゃるかと思いますが、それより何より、犬がウィルスを家に持ち込む可能性が十分あることを認識しましょう。
そこでロックダウン中のニュージーランドから、私たちがコロナウィルスに感染しないために犬をお散歩させる上でとっても大事なポイントをお話させていただきます。(ニュージーランド政府も犬と近所をお散歩するのはOKとしています。)
写真出典:Pixabay
犬もコロナウィルスにかかるのか?
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まず、犬もコロナウィルスにかかるのか?ですが、結論から言いますと、NOです。
世界小動物獣医師協会(WSAVA)は、
Currently there is limited evidence that companion animals can be infected with SARS-Cov-2 and no evidence that pet dogs or cats can be a source of infection to other animals or to humans resulting in COVID-19.
訳:現時点で犬や猫がこの新型コロナウィルスに感染する可能性があるという確実な証拠はなく、また、他の動物や人間に感染させてしまう新しい感染源となる証拠もない。
と発表しています。引用:WSAVA Scientific and One Health Committees Mar 19, 2020.
また、世界保健機関(WHO)も
While there has been one instance of a dog being infected in Hong Kong, to date, there is no evidence that a dog, cat or any pet can transmit COVID-19. COVID-19 is mainly spread through droplets produced when an infected person coughs, sneezes, or speaks.
訳:香港で犬が感染したという1事例があるが、現時点では犬、猫または他のペットが新型コロナウィルスに感染する可能性があるという確実な証拠はない。新型コロナウィルスは主に、感染者が咳、くしゃみ、または会話した際に出た飛沫によって感染している。
と明言しています。引用:World Health Organization
ただし、「現時点では…」という部分が気にかかりますよね。要するに新型コロナウィルスにペットたちが感染するという症例があがっていないだけなのかもしれませんので、大事なのは、私たち飼い主が感染しない、ということですね。
犬がウィルスを家に持ち込む!
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皆さん外出先から帰ってきたら、手を洗って(ハッピーバースデー♪の歌を2回歌うくらい石鹸でしっかりと洗います♪)うがいをするかと思います。しかし、愛犬はそうはいきません。
散歩の途中で犬仲間にばったり会って、「あら~、○○ちゃん、相変わらず可愛い~。」と自分の犬を撫で撫でしてくれるかもしれません。普段だったら嬉しいことですが、コロナウィルスは感染した人の飛沫が付いた手が触ったもの全てにウィルスが付くと考えるべきです。
つまり、愛犬仲間がウィルスに感染していて、軽い症状または無症状の段階で(重い症状だったら出歩いていないと思いますので)散歩をしててあなたの愛犬に触ったとしたら、ウィルスが愛犬の毛に付着してそれを触った飼い主さんにも移っていき家に持ち込まれる可能性が高くなります。
このような行動は、ロックダウン中のニュージーランド政府(正確には私が住んでいるオークランド市)からも厳重に注意するようにという通達が来ました。参考:Our Auckland Auckland Council
お散歩中に気をつけるべきこと
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愛犬がコロナウィルスの運び屋にならないために、他人に自分の犬を触らせないために気をつけるべきこと4つ!
- ドッグランに連れて行かない
- 散歩中は短いリードで犬が他の犬に近づかないようにする
- 散歩中に他の犬との距離を2メートルくらいあける
- 他の犬を触らない・触らせない
4番目が一番難しいことですよね。「触らないで」と言ったら相手に気分を害させてしまうかもしれませんから。そのためには、他人が話しかけないような雰囲気を作り、短いリードで早めに歩きましょう。
また、お散歩中によく会う犬友、またはドッグランへのお誘いを受けた犬友たちには前もってメッセージを送って、この記事のリンクを添付して説明してあげてください。
「コロナウィルスが感染拡大の中、今後私は自分がウィルスを既に持っているかのように行動します。なので、お互いの犬を見かけても近づけたりせず、お互いの犬を撫でるのも当分の間我慢したいと思います。ただ、手は振りますね!また、一緒に犬たちと遊べる日を楽しみにしています。」
などと言う感じで前もって説明しておくと、散歩中にばったり会っても気まずくなることなく済みますね。
まとめ~外出自粛要請中・ロックダウン中に犬と過ごす際に気をつけること
間違っても犬がコロナウィルスの運び屋にならないように、決して他人に自分の犬を触らせないように気をつけましょう。そのためには、今回ここでご説明したようなことに気をつけながらお散歩をする必要があります。
外出自粛要請中、またはロックダウン中は、犬と一緒に「家に居る」こととなりますが、現在ロックダウン中のニュージーランドでも近所のお散歩、犬とのお散歩は許されています。
家の中に篭りっきりになってしまうことは、飼い主さんの精神衛生上もよくありませんし、犬にとっても健康とメンタルの面でも決して良いことではありません。
他人との距離(2メートルが推奨されています)をとりつつ、安全に犬とのお散歩を楽しみながらこの非常時を愛犬と乗り切りましょう!