犬の歯石除去 麻酔?無麻酔?どっちがいいのか徹底分析

犬のデンタルケア

こんにちはKikispetsです。

先日、愛犬ルーシーをワクチン接種に連れて行った際に定期健診をしてもらったのですが、なんと「歯石が溜まってますね~。歯石除去をおすすめします。」と言われてしまいました……

毎日ルーシーの歯磨きをしている私としてはとてもショックだったのですが、ルーシーは実は上顎の方が下顎より少し大きいため、どうしても後臼歯(こうきゅうし)と呼ばれる部分の上の歯が下の歯に被さってしまい、歯ブラシが届きづらく歯石が溜まりやすくなってしまうそうです。

今回、ルーシーの歯石除去をするにあたり、麻酔するほうがいいのか?それとも、無麻酔でするのがいいのか?飼い主としていろいろ不安だったのでいろいろと調べてみましたので、ご紹介します。

Photo by Marco Verch

スポンサーリンク

犬の歯石除去は全身麻酔が心配

犬の歯石除去
Photo by Priority Pet Hospital

まず、獣医さんは全身麻酔をする前に必ず術前検査をします。術前検査は、血液検査をして肝臓や腎臓に異常がないか等のチェックをし、心臓・肺・気管・歯の根幹などに異常がないかどうかを確認するためにレントゲン検査も行われます。

そして、施術当日は 朝から絶食となり、安全に全身麻酔が行われるようにしっかりと準備をします。

最近では多くの獣医さんでは、安全性が高く、覚醒がとてもはやいガスの麻酔を使用しています。

犬の歯石除去
Photo by Priority Pet Hospital

無麻酔で犬の歯石除去

実は私も無麻酔での歯石除去を考慮してみました。私の獣医さんからは無麻酔での歯石除去は危険過ぎるし、やる意味がない、とも言われてしまいました。

もちろん、私の獣医さんは無麻酔をしないので反対しているだけかも…という疑心も頂きながら、ネットでもいろいろな意見が飛び交っていますので、冷静にどちらの方法が愛犬にとってベストなのかそれぞれの特徴をまとめてみました。

無麻酔で歯石除去はなぜ危険なのか?

犬の歯石除去
Photo by Priority Pet Hospital

歯石取りは、ハンドスケーラー・超音波スケーラーというものを使って、歯と歯の間・歯の表面・歯周ポケットの中をきれいにしていきますが、無麻酔では歯周ポケットなどの掃除はとても困難な作業になります。

また、スケーラーは尖端がとがっているので、もし犬が突然動いたりしたら口の中を傷つけてしまうだけでなく、スケーラーが歯に当たり歯を折ってしまったりという大きな怪我や事故にもつながります。

超音波スケーラーは麻酔なしで使用すると、歯肉にしみるため犬にとっては苦痛でしかありません。このような不快な経験を一度すると犬は口を触らせてくれなくなりますので、お家での口腔ケアが今まで以上に難しくなる可能性があります。

歯のクリーニングは表面だけではない

ご自身の歯のクリーニングを思い浮かべていただくと分かりやすいかと思いますが、歯のクリーニングは表面だけでなく裏側や頬に近い奥歯ももちろんきれいにしますよね。

人間と同じで犬も歯の裏側や奥歯は表面よりもっと歯石が溜まっていたり汚れが溜まっていたりしますので、しっかりと犬の口を開けて見えづらいところもチェックする必要がありますが、これは普段犬の歯磨きをしてる方なら容易に想像がつくかと思いますが、無麻酔ではほとんど不可能と言えるかと思います。

また、クリーニングの最後には歯の表面をつるつるにする研磨作業が行われますが、無麻酔下ですとこれが十分にされないため、歯石が取れた凸凹の部分にすぐ歯石が沈着してしまいます。

これが、私の獣医さんが言う「やる意味がない」という根拠なのかもしれません。

歯周病がある場合はエックス線撮影が必要

歯周病が進行している場合などは、鼻腔内・副鼻腔に炎症が蔓延してしまってないかなどをきちんとエックス線で撮影し病状を確認する必要があり、無麻酔ではエックス線の撮影は出来ません。

無麻酔でどこまできれいに出来る?

無麻酔での犬の歯石除去
Photo by Lucy Hawthorne

私の周りでも無麻酔でお手軽に歯石除去をトリマーさんでやってもらった人もたくさんいますが、彼女たちは普段愛犬の歯磨きを家ではしないので、どれだけ犬の歯磨きが大変か!というのを実感していないのだと思います。トリマーさんが奥歯までも歯周ポケットまでもきれいにしてくれる!というのを信じて疑わないのかもしれません。

愛犬に歯ブラシを定期的にしている人ならお分かりになるかと思いますが、犬はどんなにおとなしい犬でも長時間口を開けていることは出来ません。なので、どんなに表面や犬歯がきれいになったとしても奥歯のくぼみや歯の裏側がきれいになっているとは、とても思えないのです。

実際に無麻酔で歯石除去をしているクリニックでは、ウェッブサイトできちんと「裏側はきれいにできません」と記載されています。

犬の歯石除去 費用は?

獣医での領収書
Photo by Frances

犬の麻酔下での歯石除去において、安全面の次に気になってくることは費用かと思います。

もちろん病院によっても違ってきますし、犬の個々が抱える持病などによっては追加検査があったりしますので料金に差が出てきてしまいますが、おおむね2万円~4万円といったところです。

通常、料金に含まれるものは下記の項目です。

  • 血液検査
  • 血管確保
  • 静脈点滴
  • 麻酔料
  • 歯石除去
  • 研磨
  • エックス線検査
  • エックス線診断料

そして、病院に連れて行く時間帯によって、または検査をしっかりするような病院の場合は、日帰りでも入院扱いになってしまい更に2万円近く請求されたりしますので、前もって入院扱いになるかどうか等、だいたいの金額を聞いておくようにすると、あとでビックリ!ということが防げますね。

まとめ

もちろん、腎臓や肝臓に疾患を抱えていたり高齢のワンちゃんで歯のクリーニングに大きな期待をしないのであれば、無麻酔での歯石除去も十分ありなのかもしれません。

しかし、術前検査で何も問題がなく、まだ若いワンちゃんでしたら、いろいろなことを考慮しても麻酔下で歯石除去をしてもらうほうがいいでしょう。

歯周ポケットや奥歯、歯の裏側までもきちんときれいにしてもらい、犬が突然動いて口腔内に傷がついたりといった事故を防ぐためにも、そして今後の犬の歯周病予防のためにも、麻酔で歯石除去をするのが一番なのかもしれない、という結論に達しました。

来月、早速ルーシーの歯石除去をしますので、その経験談をまた後日お話させていただきたいと思います。

スポンサーリンク