サイトポイント 犬のアトピーに効果ある?副作用は?1年半使ってみての感想

かわいい愛犬ルーシー

こんにちはニュージーランド在住のKikispetsです。

現在6歳の私の愛犬ルーシーは1歳でアトピー性皮膚炎と診断され、2018年の6月までありとあらゆる治療を試みました。

ステロイドのプレドニゾンに始まり、抗ヒスタミン剤、コルタバンス、そして薬断ちをして食事を変え体質改善を試みたりといろいろとしました。しかし、どれも一時的に痒みをコントロールすることが出来、改善した!と思ったのも束の間、また痒みの症状が出るという始末。

飼い主の私の方針もコロコロと変わり、やはり「薬は怖い」と思い始め、自然療法のみを施しても部分的に改善するのみですぐに痒みがぶり返したりしていました。

しきりに皮膚を掻きむしっているルーシーを見て、いったい何がルーシーにとってベストな治療法なのか?と常に自問自答していました。

そんな中、犬仲間に教えてもらった新薬「サイトポイント」を2018年の6月に初めてルーシーに投与して以来、ルーシーは、定期的な注射を受けることで長年悩まされた痒みから解放されたのです。

今回、1年半サイトポイントをルーシーの治療方法として取り入れてみて、気づいたこと、治療の効果、そして気になる副作用はあるのか?などについてもお話したいと思います。

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サイトポイント ゾエティスより発売

2019年9月に日本でもやっとゾエティス社より「サイトポイント」が販売されたことで、日本に住んでいるアトピー性皮膚炎で愛犬が苦しんでいる飼い主さんにとっては朗報だったことと思います。

私が住んでいるニュージーランドでは2018年からサイトポイントが販売され、私は2018年6月からルーシーのアトピーの治療法としてとりいれています。

サイトポイントって何?

では、この新薬「サイトポイント」ですが、今までのお薬とどう違うのか?お薬の特徴などをお話します。

お薬のお話で、間違った情報を載せたくありませんので、獣医さんのサイトより引用させていただきます。

抗体医薬(ロキベトマブ/サイトポイント)は

抗体医薬のロキベトマブ(商品名 サイトポイント)は、2019年に犬で認可された薬です。ロキベトマブはアトピー性皮膚炎のかゆみに関係する体内物質サイトカインの一つIL-31をピンポイントで抑えます。この作用が「抗体」という物質によるものなので「抗体医薬」と呼ばれます。      引用:本郷どうぶつ病院

さて、ここで「抗体医薬」って?と思われた方も多いかと思います。

まず、人間が健康でいられるのには「抗体」というたんぱく質がブロックの役割をし、もともと体内にはない異物を排除しているからです。つまり「抗体」は免疫システムの主役ですね。

「抗体医薬」は、この仕組みを利用した薬です。病気の原因となっている物質に対し、化学的に作られた抗体を注射によって犬の体内に入れ、病気の原因となっている物質をピンポイントで攻撃することで、予防や治療をおこないます。

素人の患者さんにも分かりやすくその仕組みを説明されている獣医さんのサイトがありますので、引用させていただきます。

サイトポイントがどのようにしてアトピーのかゆみに効くのか・・・

簡単に言うと、皮膚表面で起こったアレルギー反応から、神経細胞にかゆみを伝える信号物質である「インターロイキン(IL)-31」というタンパク質が放出されますが、このタンパク質をピンポイントに捕まえて仕事をさせないのです。引用:オークどうぶつ病院

サイトポイントって安全?

寝ているLucy

飼い主さんが一番気になる点は、この新薬「サイトポイント」って愛犬に投与しても大丈夫?という点かと思います。そこで、

日本のゾエティス社のサイトが現時点(2020年1月29日)で一般向けにサイトポイントの情報を載せていないので、ゾエティス社の英語のサイトから引用したものを翻訳します。

Is Cytopoint safer?

In a clinical study, dogs who received Cytopoint injections had no more side effects then the dogs who received placebo injections (injections with no treatment at all). Cytopoint is safer to use in dogs of any age, and can be used with many other commonly used medications, and in dogs with other diseases.

Because Cytopoint is a biological therapy and not a drug, it is naturally broken down and recycled by the body. It is not eliminated from the body via the liver or kidneys like most pharmaceutical drug products. This is one of the reasons Cytopoint can be a safer choice for your dog.   引用:zoetis

翻訳:サイトポイントは安全ですか?

臨床実験において、サイトポイントを注射された犬たちは、プラシボ注射(薬が全く入ってない注射)を受けた犬たちの副作用と見られる様子を比べても大差がなかった。

サイトポイントは、どの年齢の犬に投与しても安全で、他の病気で処方されている薬と併用することが出来る。なぜなら、サイトポイントは、薬ではなく生物学的療法であり、注射によって体内に入った抗体は体内でリサイクル、消化され、他の多くの薬のように腎臓や肝臓を通して体内から排出されないことから、サイトポイントはあなたの愛犬にとって安全な治療法と言える。

・・・という感じの意味になります。

サイトポイントの副作用は?長期で使用しても大丈夫?

Lucy

サイトポイントは注射をしてから24時間以内に効果を発揮し、約4週間から8週間持続します。なので、このお薬はアトピー性皮膚炎の根本的治療にはなりません。痒みを止めるお薬なので、定期的に獣医さんに通い注射を打ってもらうということになります。

そこで心配なのは副作用だと思います。

英語のゾエティス社のサイトから引用したものを翻訳します。

Is Cytopoint safer for long term use?

Cytopoint is safer for long term use. It does not burden the liver or kidneys as it functions like naturally occurring antibodies in your dog’s system. The most common side effects were vomiting, diarrhoea and lethargy. These occurred in only a small percentage of dogs treated with Cytopoint and usually stopped on their own. 引用:zoetis

翻訳:サイトポイントは長期で使用して安全ですか?

サイトポイントは長期で使用して安全です。サイトポイントは肝臓や腎臓に負担をかけず、犬の体内で自然に作られた抗体のように機能します。よくみられる副作用としては、嘔吐・下痢・元気がなくなる、などです。これらの副作用はサイトポイントを投与された犬の少数に見受けられ、通常自然に治ります

・・・という内容です。

たしかにサイトポイントは新薬ですし、長期的使用でのデータが少ないわけで飼い主さんとしては不安材料の1つですが、アポキルやステロイドと比べると免疫抑制剤ではない、という点が飼い主として愛犬のアトピーの治療法として受け入れた理由の1つです。

実際に愛犬ルーシーにサイトポイントを1年半投与してみて

ボールで遊ぶルーシー

ルーシーは2018年の6月からサイトポイント療法を始め、現在で1年半になります。

まず、気になる副作用ですが、ルーシーの場合は全くありませんでした。

元気がなくなるのでは・・・とか、下痢や嘔吐するのでは・・・と、最初の注射の後はとても心配でしたが、現在までで約13回ほどの注射を接種していますが、一度もその症状は出ていません。

注射の効果ですが、即効性があり通常24時間以内に症状が緩和される、と言われていますが、ルーシーの場合は6時間ほどで痒みがおさまっているようです。
また、注射の効果期間についてですが、獣医さんからは、約4週間から8週間に一回の注射ね、と言われてましたが、ルーシーのアトピーは季節性(花粉など)があるらしく、時季によっては10週間くらいもったこともあります。

サイトポイント治療を受けるまでに痒みのために散々掻きむしり、ステロイド外用剤の副作用によって黒ずんでしまった皮膚ですが、特に他の治療法や薬を併用することなく、サイトポイントの注射をしたことで、数ヶ月後にはルーシーの肌がきれいになっていきました。

サイトポイントの欠点

サイトポイントの欠点は

  1. 定期的に獣医さんに行かなくてはならない。
  2. 根本的治療にはならない。
  3. 治療費が高い。

などですが、アトピー性皮膚炎のワンちゃんを飼っている飼い主さんでしたら、これらの欠点はなんということでもないのではないでしょうか?私もそうでしたが、痒みが止まらず、延々と皮膚を掻きむしる愛犬をみることほど辛いことはありません。愛犬もアトピーがひどい時期は本当に辛そうです。

一度、ルーシーがかゆみ出したのにすぐに獣医さんに行けなかったときがあったのですが、その時の元気がないルーシーを見て、「ああー、そうだった。アトピーで苦しんでいたときは、毎日がこんな顔をしていたな・・・」って思い出したのです。

確かに根本的治療にはなりませんが、現段階ではアトピーのための有効な根本的治療法がないのですから、仕方がありません。

最後に治療費ですが、これは獣医さんによって、そしてお住まいの地域によってもお値段は違ってくるかもしれません。そして、犬の大きさによっても違ってきます。大きい犬の場合は投与量が必然的に増えますので。

ちなみに私の住んでいるニュージーランドの獣医さんは、薬代だけでいいよ、と言ってくれそれに甘えています。小型犬で体重4.6キロのルーシーの場合は、NZ$73です。そのかわり、ハロー→触診・体重図り→注射→バイバイ、と言った感じで5分くらいの短い診察です。しかし、薬代だけしか請求しないのに、触診までしてくれて本当に良い獣医さんに巡り合えて良かった!と思っています。(たぶん、家の近くの獣医さんに行くのを止め、車で15分くらいのところまでわざわざ行っているということもあるのかもしれません。今度、なぜ家の近くの獣医へ行くのを止めたのか、についてもお話しますね。)

まとめ

日本でも2019年9月から犬のアトピー性皮膚炎の新薬「サイトポイント」が販売されたことで、多くのアトピーで苦しんでいる愛犬をかかえる飼い主さんにとって期待の新薬と言えると私は思います。(治療の効果に個体差はあるかもしれません。)

もちろん、薬に頼らなくて済むのでしたら、それに越したことはありません。しかし、
目の前でQOL(生活の質)が低下し、痒みに苦しむ愛犬を見ていたら、薬は絶対いや、というのは飼い主のエゴなのではないのか、と私は思ってしまったんですよね。

もちろん、今でも小さな膿皮症ができたときなどはラベンダー精油で治したりして、常にルーシーにとってベストな方法を選択しているつもりです。

今後もアトピー性皮膚炎で苦しむワンちゃんをお持ちの飼い主さんのために、私がルーシーの治療を通して経験したことを発信していきたいと思います。

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