犬とアロマセラピー 犬におススメな精油と効能。犬に精油を使う際の注意点。

2016年10月4日

Photo by Rhona-Mae Arca

前回、犬の膿皮症でルーシーが発症した際のお話をしました。抗生物質で副作用が出て、私なりに膿皮症の予防と抗生物質やステロイドクリームに頼らない治療法はないものかと色々模索し、以前からもともと独学で勉強し自分に使用していたアロマセラピーにたどり着きました。

こんにちは、ラン(@kikispets)です。
実際、ルーシーにラベンダー精油(真正ラベンダー)を試してみたので、その治療方法をご紹介したいと思いますが、まず本題に入る前に軽くアロマセラピーについて、そして、犬にアロマセラピーを使用する際の注意点などについて今回はご説明させて頂きたいと思います。

ルーシーに試した方法を知りたいだけなんだけど。。。という方は 犬の膿皮症 薬で治す?ラベンダー精油で治す?手作りアロマレシピをご紹介!をご覧下さい。

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アロマセラピーとは?

アロマセラピーとは、”芳香療法”という意味です。植物の香り成分を利用して心と身体を癒す自然療法の一つで植物の花や葉、果実などから抽出した純精油(ピュアエッセンシャルオイル)が使われます。方法としては、”香りを嗅ぐ”そして”肌につける”です。

アロマセラピーは、フランスで20世紀初頭に生まれ、化学者のガットフォセが実験中に火傷を負った際に、近くにあったラベンダー精油を使ったところ治癒が早かったことが始まりだったそうです。日本では1980年頃に人気が出始め、色々な研究結果も発表され、今では医療の現場でもアロマセラピーは活用されています。

精油の抽出方法には水蒸気蒸留や圧搾法などがありますが、植物から取れる精油の量はごくわずかで、例えば、1kgのラベンダー精油を作るには150kgの花が必要となります。このことからも分かるように、精油には植物の有効成分が凝縮されています。なので、たった1滴でも優れた効果を発揮するというわけです。

*参考文献:「心と体をケアするアロマテラピー」宮川明子著 日本文芸社

犬に精油使っていいの?

よく”犬の嗅覚は人間の1億倍”と言われますので、”アロマの香りは犬にはきつすぎるんじゃない?”と思われるかもしれませんが、それは、犬が人間の数倍その香りを強く感じるという意味ではなく、人間が感知できないような、微量の匂いでもかぎわけることができるという意味です。ですので、使用してよい精油とその使用方法さえ間違わなければ、犬に精油を使っても大丈夫です。実際、欧米では精油を治療や院内で使用している獣医さんもたくさんいます。

 犬に精油を使用する際の注意

まず、精油の中には犬に使用してはいけない精油があるということを認識しなければなりません。なので、手当たり次第に色々な精油を試してみるのではなく、犬に禁忌なアロマ精油なのかどうか、きちんと調べてから使用しましょう。初心者の方はこの後説明する↓”犬に使って良い精油”を参考にして頂き、まずはその精油からスタートするとよいかもしれません。

そして、6ヵ月以下の子犬、犬が妊娠中の場合、持病を持っている場合(特にてんかんなど)は獣医さんの指示を仰いでから使用しましょう。

また、飼い主さんご本人が妊娠中だったり、持病を持っている場合も同じです。購入の際に安全に関する注意事項をしっかり確認しましょう。

アメリカホリスティック獣医学会の獣医さんをリサーチしたところ、実際多くの獣医が精油を院内で使用していることが分かりました。例えば、ある獣医は、レモングラスとスィートアーモンドオイルをブレンドしたものを大型犬の関節痛のマッサージに使用したり、重度な分離不安問題行動を持っている犬に精油を使用したりしているそうです。

犬にアロマセラピー  期待できる効果

犬にアロマセラピーが使われる目的は、身体的治療と問題行動治療、しつけそして健康管理(日常のペットのケア)においてです。具体的には次のような効果があります。

  • 関節炎の緩和
  • 分離不安の緩和
  • 車酔い
  • リラクゼーション


photo by Leonora (Ellie) Enking

犬に使って良い精油とその効能

いくつかありますが、初心者におススメな精油は以下の5点です。カッコ内は学名です。

シダーウッド (Juniperus virginiana)・・・殺菌、血行促進、肌や被毛に良い、ノミ除け

ゼラニウム (Pelargonium odoratissimum)・・・抗真菌、肌に良い、ダニ除け

ティーツリー (Melaleuca alternifolia)・・・殺菌、抗菌、抗炎症。妊娠中の犬には使用禁止。

真正ラベンダー (Lavandula angustifolia)・・・痒み止め、抗菌、抗炎症、鎮静。とても安全に使える犬にとってもおススメの精油です。

ローマンカモミール (Chamaemelum nobile)・・・抗菌、神経を和らげる、中枢神経抑制作用、筋肉痛。こちらもとても安全に使える精油です。

 精油の希釈計算方法

精油を肌などに直接使用する際は、希釈して使いましょう。必ずベースオイル(ホホバオイルなど酸化しにくいオイルがベスト)で薄めます。犬に使用する際の濃度は、0.5%以下に抑えましょう。

100ml×精油濃度0.5%=0.5ml → 0.5ml÷0.05ml(1滴)=10滴

なかなか計算式は覚えづらいかもしれませんので、10mlの場合と100mlの場合に精油が何滴必要なのか覚えておけば便利かと思います。

ベースオイル10mlに対して精油1滴。ベースオイル100mlに対して精油10滴。

この場合の1滴は、精油1滴=0.05mlの場合です。1滴が何ミリにになるかボトルや説明書に記載されていない場合は、お店又はメーカーに問い合わせましょう。

精油を選ぶ際の注意

  • 純精油を選びましょう。純精油は、お値段が、量を考えると高い!と感じるかもしれませんが、値段の安さだけで購入してしまうと、効能を期待できるどころか害になる可能性もあります。安いものは、一見、精油と同じような外見でも、ポプリオイルやアロマオイルといった化学合成した香料が使われている商品もありますので、ラベルや説明書をきちんと確認しましょう。
  • 信用できるお店で買いましょう。精油は見かけだけでは純精油なのか分かりませんし、初心者はなかなか純精油と化学合成香料の香りをかぎわけられませんので、レビューなどが良いお店や、質問にちゃんと答えてくれるお店を選びましょう。
  • ラベルに原産国・学名・抽出方法・製造年月日などがきちんと記載されているものを選びましょう。

まとめ

私が住んでいるニュージーランドでは獣医さんが普通にアロマセラピーや針治療などの治療を行なっていたりします。上手にアロマを愛犬との生活に取り入れることで、薬に頼らないアトピー性皮膚炎の緩和にもなりますし、日常にも色々な場面で取り入れると愛犬がリラックス出来るという効果も期待出来ます。

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