高齢猫が痩せてきた!高齢猫の身体的・行動的な衰えと変化、猫の歳の計算方法
近年猫も人間と同じでとても長生きになりました。キャットフードの質の向上、そして医学の発達により15歳以上生きる猫も増えてきました。
我が家の猫ミミもそんな長寿猫の一人。現在19歳です。まだまだ食欲旺盛で元気がありますが、ここ数年で顕著に身体の衰え、そして認知症のような症状も出て来ました。
今日は、高齢猫・老齢猫とは何歳からをいうのか?猫を人間の歳に換算する仕方、そして高齢猫の身体的・行動的な衰えと変化についてのお話です。
何歳から高齢猫?
猫のライフステージの認識が、20年ほど前までと現在ではだいぶ違ってきています。
一般的に11歳~14歳は高齢猫(senior cats)と言われ、15歳以上を老齢猫(geriatric cats)と言います。
猫の年齢を人間の年齢に換算する方法
愛猫ちゃんが高齢猫の年齢に達した場合は、一度猫ちゃんの年齢を人間の年齢に換算してみると、いかに愛猫ちゃんが長生きして頑張っているのか再認識でき、今後のお世話に役立ちますのでぜひ、一度やってみて下さい。
計算方法は簡単で、猫の1歳~2歳=人間の24歳で、それ以降は一年経つごとに4年足していくと人間の年齢になります。
計算例:猫の1歳~2歳=人間の24歳
猫の3歳=人間の28歳
猫の4歳=人間の32歳
猫の10歳=人間の56歳
猫の15歳=人間の76歳
猫の20歳=人間の96歳
我が家のミミちゃんの場合、現在19歳ですので、人間の年齢で言うと、92歳です。そうですね・・・人間の92歳っぽいかもしれません。
高齢猫ということ
歳をとるということは、多くの変化が猫に見られるということです。身体的な変化、行動の変化、そして高齢に伴う病気にかかりやすくなります。
高齢猫の身体的な変化
高齢猫の具体的な身体的な変化は、まず嗅覚、味覚、聴覚の衰え、そして脂肪分やたんぱく質を消化しづらくなり、肌の弾力、被毛の艶がなくなり、そしてストレスに弱くなります。
高齢猫の行動の変化
猫が歳をとってくると、猫の動きにも変化が起こりますが、殆どの場合それは身体的な衰えによって動きに変化が出てくるというわけです。
猫は、少しずつ身体的な衰えを自分自身で調整しながら暮らしていきますので、飼い主さんが注意してみない限りなかなか気づかないのが正直なところではないでしょうか?
私も、いつまでも子猫のような顔をして元気におもちゃや枯葉で遊んでいるミミをみても数年前までミミが老齢猫の域に入ってきているのを殆ど認識していませんでした。
具体的な高齢猫・老齢猫のサイン
しかし、注意して思い返してみると色々なシニア猫のサインがありました。我が家のミミは外と家の中を自由に行き来しますので、以前は時々近所の猫と喧嘩をしたり、トカゲを捕まえてきたり、ということがありましたが、数年前からそれらがピタッとなくなり、殆どの時間を家の中で過ごすようになりました。
また、精神的にも不安定になるのか、みゃーみゃーとよく鳴くようになり、私にも以前よりもっと甘えてくるようになりました。
- おもちゃなどで遊ばなくなる
- 家の中で過ごす時間が多くなる
- 寝ている時間が多くなる
- 食欲が減る
- 食べ物にうるさくなる
- 毛づくろいをしなくなる
- みゃーみゃーよく鳴くようになる
- 飼い主さんに甘えるようになる
この他の高齢猫の行動の変化で、水をよく飲むようになったりする場合は、腎臓系の病気の疑い、そして急に攻撃的になったり、というような場合は、痛みを伴っている病気の疑いもあります。
次回は、おうちで私が実際に老齢猫ミミのために実践しているものをまとめてご紹介したいと思います。