猫の視力・色覚・視界~猫の目から見る世界!

猫の目
Photo by Andrey Zhinzher

「何にも無いのになんだかウチの猫ジーっと何かを見つめてるんだけど・・・」ということってよくありますよね。猫はミステリアスな動物であると共に興味深い動物でもあります。

こんにちは、ラン(@kikispets)です。
どうやら猫には私たちには見えないものが見えているらしいですが、一体猫の視力ってどのくらいなのでしょうか?猫は赤色が見えないってホント?猫の視界はどのくらい広いの?といった猫から見える世界について人間が見ている世界と比べながらお話したいと思います。

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猫の視力っていいの?猫って目が悪い?

猫は一体どれくらいクリアに見えているのかというと、人間の視力の平均は1.0(6m離れたところから検査し物がクリアに見える場合)ですが、猫の場合は平均0.2~0.1で、猫が6mの距離でやっと見える物は人間は30m離れてても見えるという訳で、猫の場合は下の写真のようにぼやけてるというわけです。

猫から見える世界・猫の視力
Photo by livescience

人間の視力と猫の視力の違いはなぜ?

人間の視力と猫の視力の大きな違いは、網膜の奥の視細胞層に存在する光受容体です。

何かを見るメカニズムは人間も猫も同じで、視細胞で光線を電気神経信号へと変換し、脳中枢へ情報が伝えられてそれが私たちが見るイメージ(映像)になる、つまり光受容体は光を感じ取る細胞といえそうです。

この光受容体には錐体細胞(すいたいさいぼう)と桿体細胞(かんたいさいぼう)があり、錐体細胞は昼間視力や色別に関わっており、一方で桿体細胞は離れたところを見る周辺視野と夜間視力に深く関わっていて、暗い所では錐体細胞より5,000分の1の明るさまで感知できると言われています。

猫は、錐体細胞(すいたいさいぼう)はそんなになく、桿体細胞(かんたいさいぼう)が密集しているので夜間視力が優れていて、人間は全く正反対で錐体細胞が多いので昼はよく見えて夜は見えづらいが、色の識別は出来るというわけです。

猫から見える世界・夜間視力
Photo by livescience

猫は近視?

猫は遠いところのものはあまりよく見えないというお話をしましたが、実は近すぎるものもあまりよく見えません。というのは、猫は目の中の水晶体が厚くて固いのでピントを合わせるのが苦手。

一番猫にとって良くみえる距離はちょうど人間が腕を伸ばしたくらいの長さ70cmくらいが良く見え、それ以上近づくとあまりよく見えないようです。

猫から見える世界・視力
Photo by livescience

猫の視野

ここでいう視野は正面を向いて見える左右の範囲で、猫の視野は人間の180度に対して280度と広めで、私たち人間より斜め後ろのものまでよく見えます。

猫から見える世界・視野
Photo by livescience

猫の色の識別

よく「猫の世界は白黒だ!」ということを耳にしますが果たしてホントでしょうか?

一般的に人間は3色型色覚者で3つのタイプの錐体細胞で赤・緑・青を見分けます。さて、猫はどうかというと、意外にも3色型色覚と言われているのです。しかし、錐体細胞(すいたいさいぼう)の数が少ないために人間と同じタイプの3色型色覚ではありません。

猫は緑や青が見えますが、赤やピンクはグレーがかって見え中心部分は黄緑色っぽく見えるようです。

猫から見える世界・色の識別
Photo by livescience

また猫は、私たちが見ているより世界より色合いや彩度があまり深くなく下の写真のように全体的に色が薄く見えるようです。

猫から見える世界・色彩
Photo by livescience

猫の動体視力

猫は近過ぎても遠過ぎてもよく見えない。とあまり視力が良くない印象を受けますが、動体視力(動いているものを見る力)は素晴らしいです。

猫は目を素早く動かし動いているものに対してピントを合わせ、目に入る光の量も瞬時に調節します。

例えば、私達普通の人間にとって走っている犬の動きは、一連の流れのように見えますが、動体視力に優れている卓球の選手などは球がコマ送りに見えるという話もあり、猫にもどうやらそのように見えるようです。

猫の黒目

人間と同じで猫も黒目(瞳孔)で物を見ます。よく夜になると猫が子猫のような顔つきになって可愛さが増すのは、暗いところでは目に光を取り込もうとして大きく開くので黒目が大きくなるからです。逆に明るいところでは、黒目は縦に細長くなりハンサム・美人顔になりますね♪

また、この黒目(瞳孔)が大きくなったり縦に細長くなったりすることで、視界にも影響し見える範囲も黒目が大きくなることで見える範囲が広くなり、細くなることで見える範囲は狭くなるようです。

加えて夜に猫の目がきらーんと光ったりするのは、猫には「タペタム」という反射板があり、目に入ってきた光を反射して2倍以上の明るさにしているからであり、よく夜室内でフラッシュを使って猫の写真を撮ると目がきらーんと青白く光った写真になるのは、このタペタムが反射しているからです。

暗闇の猫の目
Photo by Ben Ward

まとめ

  • 猫は桿体細胞(かんたいさいぼう)が多いので夜のお散歩もへっちゃら!暗いところでも少しの光があれば物を認識できるほど見えています。光を反射するおもちゃで狩猟本能を刺激しちゃいましょう!
  • 猫は近視よりで約70cmくらいが一番よく見える距離。
  • 猫は色盲に近く、錐体細胞(すいたいさいぼう)が少ないために、緑や青が見えますが、赤やピンクはグレーがかって見え中心部分は黄緑色っぽく見えるので、猫におもちゃを買ってあげる時は緑や青っぽい方がいいかもしれませんね。
  • 猫の視野は280度。斜め後ろまで見えちゃう。
  • 動体視力は抜群!だから飛んでいる小さい虫を追っかけるのが得意!
  • 猫が夜目をきらーんと光らせるのはタペタムが反射しているから。

猫から見える世界、いかがでしたでしょうか?

私達と一緒に暮らしている猫が見える世界を知ることで、より一層猫ちゃんへの愛情が増しちゃいますね☆

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