働く犬がレモン6つ見つけて強制送還?!

2016年5月10日

こんにちは、ラン(@kikispets)です。

先日、GWに予定ないけどペットと楽しく過ごす方法の記事内でニュージーランドの働く犬・ワーキングドッグについて少しお話させて頂きましたが、今日はもう少し詳しくお話させて頂きます。

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ニュージーランドで働く犬

皆さん、ニュージーランドにお越しいただいたことがありますか?ニュージーランドの地に足をつけた後、犬好きの皆さんなら「おっ!こんなところに犬が!」とすぐ気付かれたかと思います。そうです。ニュージーランドの主な国際空港では、検疫犬が皆さんをBAGGAGE CLAIM 荷物受取のところでお迎えします。

ニュージーランドは人口約447万人。世界でも1位2位を争う酪農国家です。人口が少ないためその90%が輸出されていますので、大きな国家収入源となっています。その為、ニュージーランドは、害虫や疫病のリスクを持つ食料品や生鮮食品また動植物を使った製品や加工されていない木製品等の持ち込みに関する取りしまりはとても厳しいのです。たった1匹の虫が国内に紛れ込みキウイフルーツ畑で繁殖した場合、農家は営業停止、もちろん輸出などは出来なくなります。そして、その虫が他のエリアに飛んで行って他の地域の農家を襲う。その草を食べた牛が病気になる。そのような悪い連鎖が起きれば、ニュージーランドの収入は大打撃をうけます。そのようなことを防ぐためにも政府は毎年8割から9割近くの予算を貿易管理バイオセキュリティーに当てています。2015年には、向こう4年間 $24.9 million(約17億円)をバイオセキュリティーに当てると発表しました。この予算は主に バイオセキュリティー検疫犬・エックス線機器などに使われるそうです。

ちょっと前置きが長くなりましたが、 ここでバイオセキュリティー検疫犬の登場です。検疫犬1996年にはじめてオークランド空港で使われ始め、今では空港だけでなく人や物が出入りする港や郵便センターなどで活躍しています。彼らの鋭い嗅覚と物を見つける本能が検疫犬として、ドラッグ、爆発物、植物、食物などの持ち込み制限にとても役に立っているのです。

レモン6つ持ち込みで強制送還?

数ヶ月前に、オークランド空港で香港からの女性が申告せずにレモンを6つパンツの中に隠して入国しようとしたところを、検疫犬に見つかり御用となり強制送還となりました。

ここで注意すべき点は、(あくまでも私見ですが) 申告した上でレモン6個を持ってたら初回の場合は警告、申告せずにかばんの中から出てきた場合は罰金$400(約4万円)で済み入国許可されたでしょう。この場合は、申告せず、隠して持っていたのが悪質と判断されたのでしょう。

空港に着いたら税関に行くまでの間のいたるところに「持っていませんか?」とフルーツや植物の写真付きのポスターとともに、食べ物等を捨てるゴミ箱があります。 (下記の産業省の動画を良かったらご覧下さい。英語ですが、可愛い犬が頑張って説明してくれてます♪)

食べ物を持ち込んだら必ず強制送還ではありませんので、安心してください。持ち込んで良い食べ物は沢山ありますので、何を持ち込んでいけないかを入国前にニュージーランド政府観光局のサイトでしっかり把握しておきましょう。 犬好きの皆さんでも、ニュージーランドの空港ではビーグル犬とはあまりお近づきにはなりたくないですよね(^^;;

検疫犬の犬種は?

現在、一番ニュージーランドの空港で活躍している犬種はビーグルです。しかし、検疫犬として活躍するにあたっては、犬種よりも主に人間であるハンドラーの技術や経験によるところが大きいのだそうです。

 検疫犬はドラッグ中毒にはならない?

検疫犬は、ドラッグなどに触れることは一切ないそうです。臭いを嗅ぎつけて、ハンドラーである検疫官に「ここにあるよ。」と知らせた後は、ご褒美をもらって仕事終了です。その後の仕事はボーダーパトロールオフィサーに任されますので、ドラッグ中毒になる心配は全くありません。

 民間企業でも活躍する探索犬

働いているワンちゃんは検疫犬ばかりではありません。民間企業で働いている探索犬もワーキングドッグです。

昨今の一般社会に浸透するドラッグ問題。日本でも今年に入ってからも清原元選手が捕まったりと、ドラッグ問題が公になってきました。ニュージーランドも類にもれず、ホワイトカラーと呼ばれるオフィスで働く方々、しかもエリート族によるドラッグ使用が問題になってきています。

先日も、会社の金を使いこんで捕まった会計士がいましたが、理由はドラッグの金欲しさだったそうで $100,000NZ 約1千万円を会社から盗んでいたそうです!!! 最近のドラッグ売買人は賢くなってきており、有名企業に勤めるお金がある会社員をターゲットにして、市場価格より高い値でドラッグを売っているらしいのです。(清原さんも現役時代は億プレーヤー。お金を持ってる方なので狙われたんでしょうか。。。)

そういったことを監視する為に、最近は会社のオーナーが、民間企業によるサービス、探索犬をオフィスに呼び従業員のドラッグ使用をチェックしています。定期的に探索犬がオフィスに来ることで、ドラッグ売買人が会社付近に寄ってくることがなくなりますし、従業員にもドラッグは「絶対ダメ」というメッセージを送ることが出来ているようです。
そして、お金事情的にも、個々に従業員の尿検査などよりも安く出来るそうです。

 保護犬を探索犬・捜索犬に!

このニュージーランドの民間企業の探索犬は、実は殆どが保護犬だそうです。日本でも保護犬が捜索犬として活躍しているそうですね。先日の熊本地震でも、NPO団体ピースウィンズ・ジャパン(紛争や災害の人道支援をしていらっしゃいます。) によって保護された犬、夢之丞(ゆめのすけ)君が捜索犬として活躍されたそうです。

夢之丞は殺される寸前でピースウィンズ・ジャパン によって引き取られたそうで、捨てられていた犬たちがこうやって第二の人生を与えられて活躍してる姿に私達人間は勇気をもらっているような気がしますね。こちらの動画、感動します。

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