犬のアトピー性皮膚炎の一般的治療法

2016年7月8日

こんにちは、ラン(@kikispets)です。

犬のアトピー性皮膚炎の一般的治療法について今日はお話させて頂きます。ルーシーがアトピー性皮膚炎と言われてから、かかりつけの獣医さんや本やなどで勉強したことをまとめたものです。獣医さんに行かれる前の知識としてご参考下さい。

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犬のアトピー性皮膚炎の一般的治療法

アトピー性皮膚炎の一般的治療法は、現段階では私の理解している範囲では5つあります。

1.ステロイド

ステロイドは炎症を抑える、免疫を抑えるなどの作用があり、アトピー性皮膚炎だけでなく様々な病気の症状を抑える治療薬として使用されます。一般的にはプレドニゾロンが多く処方されるようです。

良い点は、安価で即効性があり、かゆみや炎症がすぐ治まりますので寝れずに引っかいていたワンちゃんが痛みや痒みから少し休むことが出来ます、飼い主さんも小休止出来ます。

悪い点は、ステロイドには短期から長期の使用にかけて様々な副作用があります

ルーシーもPrednisoneプレドニゾン 5mg(プレドニゾロンと同じ成分です)が毎回処方され、獣医さんの指示に従って正しく投与しました。体中の赤みは引き炎症は治まり引っかかなくなり、ホットスポットもあっという間に治りました。

しかし、最後のプレドニゾロンを飲み終え3日後にリバウンドです。また、体中を引っかき、ホットスポットも再発。ちなみに、投薬中の副作用は食欲が増し、水をすごく飲み、おしっこの量が増え、下痢をしました。再発した時は、飼い主の目からみた上では、再発というより悪化してるという感じでした。

2. 減感作療法

減感作療法とは、アレルギーの原因物質をまず特定し、それを体内に低濃度・少量から投与し、徐々に増量、高濃度へ移行させていく治療法です。これにより身体を徐々にアレルゲンに対して慣れさせ、敏感に反応しないという体質に変えていくというものです。人間では、スギ花粉症を対象とした舌下に投与する減感作療法などがありますが、それと根本的には同じことだと理解します。

良い点は、これが上手くいけば根治になります。

悪い点は、アレルゲン特定検査や治療中の血液検査など費用がかかりるので、結果比較的高価になります。また、アレルギーがあるものを体内に入れていくわけですから、アナフィラキーショックなど気をつけなければいけないと思います。また、自分の犬に効いているのかどうか分かるのに2,3ヶ月かかるので、すぐにかゆみを止めることはできません。

ルーシーの治療の1つとして興味があるのですが、アナフィラキーショックなどを考えると躊躇しますし、よくよく調べましたら私が住んでいる町の獣医さんはこの療法は取り入れていませんでしたので、ルーシーの治療法としては採用できませんでした。

3. インターフェロン療法

インターフェロン療法は、アレルギーは体内の免疫物質(サイトカイン)のバランスが崩れることにより発症するという理論から作られた薬です。犬用のインターフェロンγはめずらしく日本開発の薬です。

良い点は、症状を抑えるのではなく、体質を根本的なところから治すということですので、これが効けばアトピー性皮膚炎は治るということです。

悪い点は、薬が高いということです。また、これも即効性はないので自分の犬に効いているのかどうか分かるのに1,2ヶ月かかるので、すぐにかゆみを止めることはできません。有効率は70%だそうです。また、新しい治療法ですので、何年後かに副作用のような症状が出ないのかは未知だそうです。

私はこの治療法に興味があったのですが、ニュージーランドには上陸していないらしいです。日本ではこの治療法を取り入れている獣医さんは増えてきています。

 4. 免疫抑制剤

アレルギーは、人間にしろ動物にしろ原因は免疫システムが過剰に反応して起きる症状で、この免疫システムは本来ならばウィルスや細菌病原菌などから私達やワンちゃんの体を守るようにデザインされているわけですが、何か(遺伝的要素など)が原因でこの免疫システムが本来は無害なもの(花粉・食べ物・動物の毛・金属など)に対して過剰に反応してしまった時にアレルギー反応が起こるわけです。なので、この過剰な免疫反応を抑制しようというお薬が免疫抑制剤です。

良い点は、ステロイドは殆どの犬に副作用が起きますが、このお薬は、犬によっては副作用が全く表にでないらしく、免疫抑制剤のアトピカはよくアトピー性皮膚炎に処方されています。

悪い点は、高価です。また、新しいお薬なので、長期的に5~10年と投与した場合の副作用はまだはっきりしていません。また、免疫抑制剤という名前の通り、全ての免疫システムをシャットダウンさせてしまいますので、色々な感染症にかかったり、白血球の数が減ったりする可能性があるそうです。

ちなみに、最近では、Zoetis系列のPfizerからApoquelという新薬もアメリカやヨーロッパで出されました。かゆみや炎症をもたらすシグナル伝達経路に不可欠なたんぱく質であるJAK1酵素を選択的に阻害するそうです。これも免疫抑制剤ですので副作用はアトピカと似ています。

参考:Dr John Andrew Veterinary Secrets

私は副作用を考えてルーシーの治療法としては却下しました。

5. 抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤とは、ヒスタミンがヒスタミンの受容体と反応するのを阻害してアレルギー反応を抑えようとするもので、これもかゆみという症状を抑える治療であって、根本的な治療にはなりません。抗ヒスタミン剤には、第一世代と第二世代とありますが、犬では第一世代の抗ヒスタミン剤が処方されます。(犬に第二世代の抗ヒスタミン剤をあげてはいけないそうです。)

良い点は、安価で副作用もありません。

悪い点は、有効率が低く症例では約3割の犬にしか効果がなかったということです。

ルーシーにも第一世代の抗ヒスタミン剤をあげましたが、全く効果がありませんでした。

 まとめ・・・クォリティオブライフ

ステロイドにしても免疫抑制剤にしても副作用がありますが、これらの薬は重篤な病気には症状を早く緩和してくれますので、患者さんにとってはものすごい助けになると思いますので、これら全てを否定するつもりは全くありません。

私が常に考えておきたいと思うのは、クォリティオブライフ(生活の質)が保たれているかどうか、ということです。どんな病気にしろ、病気の症状が辛すぎて生きてるのが辛いという場合だったらステロイドや免疫抑制剤は使われるべきだと思います。

ただ、アトピー性皮膚炎はこれ自体で死に至るでしょうか?もちろん、炎症が進みかゆみも止まらず睡眠や食事を取るという行為が出来なくなってきたら、私も薬に頼ります。実際、ルーシーは子犬の時は目が腫れ上がり、黄色ブドウ球菌に感染し、体中をかきむしりひどいことになってましたので、抗生物質やステロイドに頼ったこともあります。そして、かゆみが治まってる間に私も少し気持ち的に余裕が出来たので、アトピーや薬について猛勉強しました。

結果、私が出した答えは、QOL(生活の質)がおかされない限り、薬にはなるべく頼らないということです。

では、その薬に頼らずアトピー性皮膚炎を管理・改善していく方法を「犬のアトピー性皮膚炎 薬に頼らない管理方法」でお話させて頂いてますので、ご参考になればと思います。

注:上記の情報は私が本やインターネットで勉強して得たものと私自身の経験に基づいて書いています。私は獣医ではありませんので、獣医さんに行く前の飼い主の知識として参考になればと思います。

参考:本郷どうぶつ病院 Abbotts Way Veterinary Clinic

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